• Interview

2021.09.10 Fri

チャレンジャー紹介:株式会社ファミワン 石川 勇介さん

 

誰もが「妊活」に関する正しい知識を持つことができるよう、「妊活」でのあらゆる悩みを支えていきたい。そんな思いから2015年、株式会社ファミワンを立ち上げられた代表取締役の石川 勇介さん。

 

今回のインタビューでは、LINEでの妊活サポートや企業や自治体と連携した取り組みなどをお聞きしました。(インタビュアー:NOROSI Startup HUB 事務局)

 

 

写真:石川 勇介

株式会社ファミワン 代表取締役

“本当の意味”での妊活支援を

実際のLINE画面

現在取り組んでいる事業軸は大きく分けて3つです。

 

1つ目は、LINEを使った妊活コンシェルジュサービス「ファミワン」の運営。

「これから妊活したい」という人から「まさに治療中です」という人まで、すべての妊活に取り組む方に向けたLINEのパーソナルサポートです。

 

LINEで友達を追加して「妊活チェックシート」に回答すると、専属の看護婦や心理士からアドバイスが届きます。有料版では、テキストやzoomなどを使って自由に相談できたり、妊活に関するライブ配信や動画コンテンツを視聴できたりします。

 

「どの病院に行ったらいいの?」といった悩みから、月経の悩み、パートナーのこと、薬のこと、性交渉のことなど、病院の先生に聞きずらいプライベートなことまで様々なことに寄り添っています。

 

電話でも直接でもなく、気軽にLINEでつながれるとあって、若い人にも使ってもらえています。

 

2つ目は、企業の福利厚生としての提供。

現在、小田急電鉄、東京メトロ、ANA、SONY、mixiをはじめ、業態業種や規模など様々な企業さんがこのサービスを使ってくれています。

 

企業向けで相談が多いのが、会社に治療費の補助制度があっても「制度を使ったことを上長に知られるのが嫌」とか、「仕事のチームに迷惑をかけてしまうのが怖い」とか、「周りから変に気を遣われて傷ついた」など、“相手にどうみられるか”といったものです。ですから、相談内容は会社に一切伝わらない仕組みで勤務形態を考慮しながらアドバイスを行い、管理職への研修やセミナーなども積極的に進めています。妊活している側も、それを支える側も、互いにきちんと知識を蓄えられるような環境づくりに努めています。

 

妊活というパーソナルな悩みを相談できる場があることで、仕事以外の部分で「個人として大事にされている」という会社への信頼感や安心感にもつながっているようです。

 

3つ目は、神奈川県横須賀市や東京都杉並区、群馬県邑楽町などへの自治体の住民向けの委託事業の運営。

お住まいの方の「妊活」に関する啓発をLINEでおこなったり、イベントを共同で企画したりしています。自治体が妊活に関する相談を受けたら「ファミワン」に繋いでもらい、その方の相談を受けることもありますし、その逆に、サービスの中で自治体の「不妊治療相談センター」を案内することもあります。役割分担をしていきながら、多くの方の妊活の悩みをサポートしています。

妊活体験が行動のきっかけに

 

私自身今では2人の子どもの父親ですが、当時は「妊活」の知識はゼロ。医療系の会社に勤めるなかで、世の中にはあまりにも曖昧でエビデンスのない妊活情報が溢れているなとも感じていました。

 

妊活は誰もが初めてすることですから、知識がなくて苦労することも多い。その人の適したタイミングで適した情報を渡してあげること、これができたら最高だなと思い事業を立ち上げることとなりました。

「妊活」=「人生を豊かにするもの」その思いを広めたい

 

私は、妊娠することだけが「妊活」の絶対のゴールとは思っていません。

 

「子どもが欲しい」と願う気持ちに寄り添いつつも、結果はどうであれその人の人生が幸せなものになるよう努めるのが私たちの任務だと思っています。だからこそ、辞め時、養子縁組の話なども含めて、いろいろな生き方があることを伝え、世の中の悩める妊活者の視野を広げたいです。様々な選択肢にフラットな気持ちで向き合ってもらえるようになることが一番大事なことなのかなと考えています。

 

そして、「全ての人が妊活の当事者である」という世の中に変えていきたいという願いもあります。そのためにはこれからも、自治体、企業、また病院の先生などと連携したり、私たちの仕事に共感してくれる多くの人たちの力が必要です。職種や業種、スキルは一切問わないので、アイディアのある方、やる気のある方、一緒にやりませんか!